| 映画のサウンドを目を瞑ってお聴きください。そこにはさまざまな音が錯綜しながら、現れては消えていきます。そんな音を聴いただけで、そのシーンの情景がまざまざと脳裏に浮かび上がってくるでしょう。
私たちは音を聴いただけで、その音源が何であって、どのような形状をし、どのような方法で発音されたのかを類推することができます。それは耳から脳に伝達された音の情報を、脳に記憶している過去の経験の記憶と照らし合わせることで可能になると言われています。
ところで、すべての音は基本波と調波で構成されています。サウンド・デザイナーがシーンに合わせて精緻に描いた情景描写やセリフの感情表現、巧妙に作ったSE(サウンド・エフェクト)も同じです。これらのサウンドは、そこに含まれている微小な調波の成分の含まれ方によって、その表情を千変万化させます。
つまり、サウンド・デザイナーが意図した通りの正確な音のイメージを再現するには、音声情報を過去の記憶と照合する作業の中で、この微小な調波の情報を可能な限り聴き取れる=脳で認識できるようにすることが非常に重要なのです。
そこで、オンキヨーでは微小な情報の伝送が阻害される要因を、機器が音を再生するメカニズムと聴感との関係の中で追求してきました。そして、機器自身が発生する、ある種の雑音が存在すると、それが調波などの成分である小さい情報をマスクし、聴き取れなくしているという結論に達しました。
機器が発生する雑音には、
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