| 大朏 |
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どこの会社も伸びれば伸びるだけ、マスコミにたたかれることがあります。ソフトバンクの孫さんなんかはその典型ですが、御社もリゾート産業で非常な伸びを見せている中、先日某ビジネス誌で厳しい書き方をされていましたね。利益創出のためには会員権を売り続けなければならない、というのが要旨でしたが、そんなことを言ったら僕の商売は、全世帯にステレオやホームシアターが行き渡ったら商売が終わりだということになる。道路が車でいっぱいになれば自動車産業に将来はないということになってしまう。 |
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| 伊藤 |
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私たちの事業は、ホテルを作って会員権を売却する利益が一つと、次にそれを受託して、ホテルとして運営していく過程で得られる利益、大きく分けるとこの二つがあります。後者は着実に増えていきますが価格弾力性はあまりなく、派手に利益が出るのは当然分譲の方で全体の7割弱がこちらです。私たちは欧米の建物のように、長く使えば使うほど味が出るようなものを作ろうというのが当初からの考えであり、長期間のメンテナンスが不可欠です。そのために預かり金をいただいています。その一部は償却させていただいていますが、今までの預かり総額は1千億円くらいになっています。ということは毎年10億円の改修があったとしても50年、100年は維持できる計算です。そういうことを考えた上で設計しています。それ以外の小さなメンテナンスについては年会費の中からやっています。ただ壊れた時どうするのか。これは本質は別荘と同じで、分譲で持っていただいたものですから、客室が滅失したときは区分所有法に従ってもう一度オーナーさんに拠出していただくことになります。このあたり、記者の方に「会員制事業」に対する一つの思い込みがあったのかもしれません。「お客様は高いお金を払って会員になっているのだから、壊れたときも会社が直してくれることを期待しているのではないですか」と。 |
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| 大朏 |
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高い商品なんだから絶対に未来永劫に壊れないものを作ってくださいとね(笑)。 |
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| 伊藤 |
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もちろん当社としても出来る限りご希望に添えるようにしますが、限度はあります。それから、ホテル・レストラン事業で毎年80億円〜100億円くらいの固定資産に計上される資本的支出があるのですが、その内訳を聞かれたとき、主なものを7割ほどお答えし、それ以外は「その他」としたのですがそれをメンテナンスにあてていると解釈されて「30数億円の維持更新投資がある」と。そうするとこの事業セグメントの営業利益10億円に26億円の減価償却費を加えるとキャッシュフローは36億円になりますから、預かり金償却収入の8億円と30数億円の維持更新投資を差し引くとこの事業ではキャッシュフローでマイナスだ、という書き方だったのですが、主なメンテナンスの費用は経費として落ちていますので、資本的支出というのはほとんどありません。そこのところに誤解があったのだと思います。ただ若干の分かりにくさは当社にもあったと思います。毎年のメンテナンス分は経費で落として、預かり金の償却はそれに見合う形で収益に計上し両建てしているのです。つまりその償却分でメンテナンスしているのです。もっと細かい説明をと言われるかもしれませんが、ただ一つひとつの支出にいちいち紐をつけて対応させるのは非常に大変ですよね? |
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| 大朏 |
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とてもとても(笑)。一括処理でやるのが普通ですよ。逆にそういうものは人為的にどうにでもなる。今期はやらないと決めてしまえばやらないのですから。こういうことはなかなか一般の人には分かりにくいのかもしれません。 |
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| 伊藤 |
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資本的支出となる固定資産投資というのは会社は儲かる時しかやらないですよね。それとキャッシュフローとを混同されてしまったようです。確かに会員権分譲と違って、ホテル・レストラン事業の利益はどうしても年度ごとの波が大きいのです。というのはリゾートのオープン時はたくさんの消耗品を買いますが、費用として落とせるものはできるだけ開業時に落としてしまいます。損出しを先にしておいた方がいいことってありますからね。それをどのセグメントにおくかというとホテル・レストラン事業なのです。その一部をとらえて「ホテル運営ではもうからない」と言い切られてしまいました。 |
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| 大朏 |
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セグメント情報の出し方をもう少し詳しくした方がよかったのかもしれないですね。情報開示に関しては研究の余地があって、僕たちもその辺はどちらかというと不器用です。 |