| 大朏 |
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その後に低価格ステーキ店「ペッパーランチ」の展開をスタートしたんですね。 |
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| 一瀬 |
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94年にペッパーランチという新業態を創業して7年になります。ペッパーランチ1号店を立ち上げた時、ある社員に「やったね。これで億万長者になれたね」と言われたんです。資金が入ってきたこともあって、1号店を立ち上げてから1年の間にFCが2店舗、直営が8店舗と10店舗立て続けにオープンさせたので、その時は私もまんざらじゃなかった。ところがその結果、気がつくと全店舗が赤字になっていました。 |
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| 大朏 |
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気がつくとまた同じ場所に立っていたと。 |
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| 一瀬 |
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さすがに「やばいな」と思いました。同時に、以前のように給料を下げるのは絶対やってはいけないとも思いました。この時の危機は人を育てていなかったことが原因でした。この危機を乗り越えるために考え出したのが、コンビニエンスストア方式の委託経営者を募るという方法だったのです。 |
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| 大朏 |
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コンビニエンスストア方式の委託経営にはどのようなメリットがあるのですか? |
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| 一瀬 |
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本来ならばペッパーランチ1店舗建てるのに2,000万円程度かかります。しかしコンビニエンスストア方式を適用すると、オーナーさんは1店舗当り150万円でペッパーランチを経営できるのです。このときもオーナーを募ると何人かが手を上げてくれて、その人たちに1店舗ずつ任せたんです。そうすると不思議なことに、うちの社員がやっても全くだめなものが、150万円払って真剣に取り組まれたご夫婦がやると簡単に利益体質になるのです。これだなと思いましたよ。 |
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| 大朏 |
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なるほど。夢や希望を持って働くことが結局は一番効率的な経営だということですね。 |
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| 一瀬 |
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この方法は現在うちのノウハウの一つとして生きています。 |
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| 大朏 |
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紆余曲折の中からやっと最高のシステムを手に入れたということでしょうか。一瀬さんの熱のこもった語り口の中に創業者のエネルギーを感じます。 |
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| 一瀬 |
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今は人では困っていません。それから波長の合う人たちが多くいます。正社員が50人。アルバイトやパートナーさんまで入れるとフランチャイズ全店で50店舗あるからすごい人数になります。正社員は今では本当に一丸となってやってくれています。 |
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| 大朏 |
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失敗を成功に変えるのは、成功する者の王道です。95年にペッパーフードサービスに正式に社名変更されて、昨年の単独売り上げが12億円だと聞いていますが、それは一瀬さんにとって予想途通りのスピードなんですか。それとも少し遅いと感じていますか。 |
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| 一瀬 |
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これくらいでいいと思ってます。去年一定の利益を出せたので、今では会社の環境がガラッと変わりました。銀行から無担保で融資してもらえるくらいになりました。今年は売り上げが30億円くらいになりそうです。でも今年は店舗拡大のためにおカネを使っているのでまだ利益が出ていないです。 |
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| 大朏 |
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利益が残らないのは償却が悪いということですか。 |
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| 一瀬 |
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投資。あとは人件費ですよ。優秀な人材を集めるためです。 |
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| 大朏 |
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自分でお店を開いて非常に繁盛したけれど、借金をして増築をしたとたんにダメになる企業が結構あります。会社は社長の器以上には大きくならないので、社長の器を超えて会社の方が先に行ってしまうと、赤字という問題が出てきます。一瀬さんは、そういう問題を乗り越えていくことで、器を大きくされてきたようですね。 |
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| 一瀬 |
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53ヶ月前に行った決起大会が一つのきっかけになりました。倒産の危機に直面していたときに、全員で休みをとってホテルに150人くらい集めて決起大会をやったんです。そこでこれからの会社の方針を説明し、長年働いてくれた社員を表彰し、お世話になった方に感謝し、食事もお土産も思い切って豪華なものを用意したんです。で、そのときみんなのテンションがぐっと上がったんです。そのときの思いを社内報に託したら、うちの常務が「社長、グランドスラムですよ。こんなに大勢の人をやる気にさせたんだから大成功ですよ」と言った。それ以来ずっと自分で社内報をつくり続けています。 |
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| 大朏 |
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それがこの9月に発刊された『ペッパーランチ物語』(文芸社)という本になったんですね。 |
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| 一瀬 |
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社内報はペッパーランチの強みの源泉だと思います。 |